
OPPOは11月にSIMフリースマホ市場の販売台数シェアが20%を超えた
“カメラフォン”の印象を植え付けた「OPPO R11s」
OPPOは、18年1月31日に都内で開催された記者会見で、国内スマホ市場への参入を表明した。一般的に「日本市場は難しい」といわれることが多いが、鄧宇辰代表取締役は「グローバル市場での確かな実績がある」と成功に自信をみせた。
IDCが発表している19年Q1(第1四半期)の世界市場におけるスマホの販売台数ランキングで、同社は4位の地位にある。中国だけでなく東南アジアをはじめとした、さまざまな国で高い支持を獲得しており、新規開拓の十分なノウハウを持っている。
OPPOが第1弾として展開したのは、6インチの有機ELディスプレイを搭載する「OPPO R11s」。同社は、自社製品のことをしばしば「カメラフォン」と呼称しており、OPPO R11sがまさにカメラ性能の際立つ一台だった。

スマホのカメラを語るとき、議論はスペック中心になることが多い。だが、R11sはデータベースやソフトウェアを活用した写真を美しく見せる独自アプローチで、“OPPOだからこそ”の世界観を示した。現在のカメラ性能への信頼はこのときのアピールが効いているといえるだろう。
1年で展開した新製品は7機種 電光石火の戦略でファン拡大
その後、じわじわと販路を拡大していたOPPOの転機となったのが、8月に発表した「OPPO R15 Pro」と「OPPO R15 Neo」だ。特に、OPPO R15 ProはSIMフリースマホで搭載が少なかった防水・FeliCaに対応。税別で7万円を切る価格で、当時は手薄だったミドルクラスの注目の的となった。
そこから下半期は新製品ラッシュだった。10月に世界初のスライド式カメラを採用した「OPPO Find X」、同月に国内のスマホで初めてディスプレイ指紋認証を搭載した「OPPO R17 Neo」など、バラエティに富んだモデルを一気に展開。ラインアップの充実でシェアはぐんぐん上昇した。


12月にボリュームゾーンの価格帯に「OPPO AX7」を投入したことで、シェア拡大の速度はさらに上がった。参入からわずか1年で投入した新製品は7機種。電光石火の戦略で、既存の大手メーカーからじわじわとシェアを獲得した。

「OPPO AX7」はロングセラーモデルに成長している
人気を支えた要素はコスパだけではない。OPPO R15 Proでみせた日本市場を意識した対応力の高さ、あるいはOPPO Find XやOPPO R17 Neoが備える世界レベルのテクノロジーなど、個性の強いそれぞれのモデルが確実に消費者のハートをつかんでいった。
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December 26, 2019 at 03:30PM
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市場参入から2年でシェア20%超え――急成長するOPPOの戦略を振り返る - BCN+R
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