「Uber Eats(ウーバーイーツ)」?
いえ、その名も「Suder Eats(スーダーイーツ)」!地元愛から湧き出る発想を生かし、新しい宅配システムをボランティアで始めたのが、上尾市にある創業明治44年の老舗米店・須田商店専務の須田悦正(すだ・よしまさ)さんです。

店舗と自粛中の人々の架け橋に
新型コロナウイルス感染症拡大で、ダメージを受けている地元の飲食店。
一方、家で自粛している側にも、つらい状況が続いています。
須田さんの始めた無料宅配代行サービスは、両者をつなぐ架け橋。
地元を思う気持ちが発想の原点です。
「日頃お世話になっているお客様のために、できることを」と、近隣中心のサービスを始めたのは3月下旬。
ウーバーイーツをヒントにしたギャグからサービス名が生まれたそうです。
事態が深刻化した4月、取引先以外の配達も無償で請け負うことに。
「困っている時に何でお金をいただくの?と、料金は最初から発想にありませんでした」と須田さん。

涙を浮かべて「ありがとう」
また、上尾、桶川、伊奈町を対象エリアとし、エリア内なら飲食店に限らず生花店などの物販店も、配送できるものは何でも請け負っています。
「常連だった店に行きたくてもいけなくて」という人から「がんばってください」と手紙を託されたり、お店から涙を浮かべて「よかった、ありがとう」と言われたりと、忘れられないできごとも。

配達専門スタッフが稼働
コロナの影響で、須田商店でも配達数が減っていますが、「ここで従業員に休んでもらいたくなかった」と須田さん。
配達担当の従業員4人のローテーションを組み、1日1人が専属スタッフとして稼働しています。
「昼時など注文が集中する時間帯に工夫してくれるスタッフに感謝しています。また、忙しい時も笑顔でいてくれるお客様やお店ばかりで、こんなにいい方がいらっしゃるんだと実感しています」
使い勝手のいい応援特設ページ開設
さらに須田商店のHP内に、「コロナに負けない!応援特設ページ」を開設。
上尾、桶川、伊奈エリアの配達、テイクアウトができる店の情報を見やすく特集しています。

登録に申込書などの面倒な手続きはなく、須田商店のスタッフが外観、メニューを撮影するだけ。
これを住所、電話番号などの基本情報とともに公開しています。
5月上旬時点で50超の店舗が登録。
どの店も目に触れやすいようお店の掲載順は随時変えています。
「事業所などで壁に貼ってもらえれば、リピートしやすいのでは」と、メニューは簡単に印刷できるよう設定。
使い勝手のよさにこだわっています。
閲覧者からの注文も増え手ごたえも実感。
「地元のお店を脳にインプットしてほしい」と須田さん。
新たな仕組みづくりへ
収束した頃使えるお食事券、お店にカンパできる応援券…みんなで地元の店を応援する新たな仕組みも考え、
「実施に向け体制を整えたい。物販店の応援もさらに力を入れたい」と話しています。
応援特設ページは須田商店HP内に。
問合せ
電話/048-775-5210
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May 21, 2020 at 03:14AM
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【上尾・桶川・伊奈】老舗米店が無料でお店の料理や商品を家庭に配達 - ショッパー
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