[12日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 上昇して取引を終えた。英総選 挙の投票が行われる中で投資家は様子見姿勢だったが、トランプ米大統領が中国との合意 が非常に近いと発言したことで市場心理が好転した。 米中双方が追加関税を数日後に予定する中、トランプ氏の発言を受け金融大手HSB Cのほか、鉱業や石油株が買われた。米国が発動予定の中国製品への関税を延期 することを提案したとの報道もあった。 個別銘柄では広告大手WPPが2.5%上昇した。自社株買い計画が好感さ れた。 英国の欧州連合(EU)離脱の行方を左右する可能性のある総選挙の投票が行われる 中、投資家は慎重になっている。日中の出来高は今年で2番目に少ない5月1日以来の低 水準だった。 レイモンド・ジェームズのアナリスト、クリス・ベイリー氏は「相場の動きは控えめ だ。人々は出口調査と選挙の結果を待っている。FTSE100種はほかの相場を凌ぐ伸 びとなったが、一歩離れて見ると大きな動きでない」と指摘する。 総選挙までの世論調査ではジョンソン英首相率いる与党保守党が過半数を確保する ことを示唆していたが、最近になり野党労働党との差が縮小し、保守党が不安定な多数派 になるとの懸念が浮上していた。 中型株ではインフラ創設企業のジョン・レイン・グループが9.8%下落し た。通期の純資産価値が市場予想を下回るとの見方を示したことが嫌気された。 ロンドン株式市場: <欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁 が、非伝統的な金融政策の副作用を認識していると発言したことで銀行株が買われた。米 中通商協議の進展を受け相場は一段高となった。 STOXXユーロ圏銀行株指数は2.76%上昇した。 ラガルド氏が総裁に就任して初めての政策理事会でECBは金利を据え置いた。ラガ ルド氏は自身がハトでもタカでもなく、知恵の象徴であるフクロウになることで理事会内 の亀裂を修復すると語った。 また、ECBの運営方法の再検討を2020年1月から開始する見込みだとした。O ANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「ラガルド氏はユーロ圏をマイ ナス金利から脱出させる構えのようだ。まず最初は、近いうちにリスク審査を変えるかも しれない」とした。ラガルド氏が「ややタカ派」であるとの見方を示した。 通商政策に左右されやすいドイツのクセトラDAX指数は0.57%上昇し た。米政権が、15日に予定している中国製品への関税発動を先送りすることを提案した とする報道のほか、トランプ米大統領が中国との合意が非常に近いとツイートしたことで 米中合意への期待が高まった。 個別銘柄ではベルギーのビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(AB インベブ)が1.3%下落した。豪規制当局が、ABインベブによるアサヒグル ープへの110億ドルの資産売却がオーストラリアにおけるサイダー市場の競争 を弱める懸念があると指摘したことが不安視された。 欧州株式市場: <ユーロ圏債券> 域内国債利回りが急上昇した。米中通商合意が近いと伝わったほ か、欧州中央銀行(ECB)のラガルド新総裁が、ユーロ圏は来年、緩やかながらも着実 な経済回復に向かうと発言したことを受けた。 トランプ米大統領は12日、中国との通商合意に「極めて近い」と表明。「中国との 大規模な合意に非常に近付いている」とし、「中国は合意を望んでおり、米国もだ」とツ イッターに投稿した。 また米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、米通商交渉団が15日に 発動を予定している対中追加関税の撤回を提案したほか、すでに発動している約3600 億ドル分の中国製品に対する関税を最大50%引き下げる案も提示したと報じた。[nL4N2 8M3T2] これに先立ち、ラガルド総裁は記者会見で、経済に対するリスクは幾分軽減したと述 べた。 取引終盤の独10年債利回りは6ベーシスポイント(bp)上昇のマイ ナス0.26%と約1週間ぶりの高水準。もっともラガルド総裁が序盤にインフレ見通し は依然抑制されていると述べたことで、マイナス0.34%と約1週間ぶりの低水準を付 ける場面があった。 イタリア10年債利回りは2bp上昇。今週に入り上昇は初めて。コンテ首相はユー ロ圏のより広範な財政改革の一環でない限り、欧州安定メカニズム(ESM)の改革には 合意しないと表明した ECB理事会前にはイタリア10年債利回りは約1.27%と2週ぶりの低水準で推 移していた。 ナティクシスのストラテジスト、ジャンクリストフ・マチャド氏は利回りの大幅上昇 は関税を巡る報道が要因と指摘。ただ市場は観測報道に大きく反応しており、「過度に楽 観的にならず、合意実現を待つべき」とした。 ラガルド総裁は、地政学要因、保護主義の台頭、新興国市場の脆弱性により、リスク は下向きに傾いているが、以前ほど顕著ではないと指摘。この発言を受け債券利回りは上 昇し始めたが、大和キャピタル・マーケッツの経済調査部門責任者、クリス・ シクルナ 氏は「ラガルド総裁の発言から読み取れることはほとんどなく、経済見通しもあまり変化 はない」と述べた。 ラガルド総裁は、戦略的見直しについて来年1月から開始し、年末までに完了する見 込みとし「あらかじめ決められた着地点はない」と言及。市場では今後数年間で金融政策 の基調を設定すると受け止められた。 またラガルド総裁が9月の資産買い入れ再開決定について理事会内で意見が分かれた ことを巡り、コンセンサスを探る必要があると強調したことを受け、INGのシニア金利 ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は「金融政策に関するラガルド総裁の曖昧な発 言を市場はタカ派へのシフトと捉えるだろう。ラガルド総裁は少なくともドラギ前総裁よ りタカ派を抑圧しない」と指摘。「これは独国債への売りを意味する」と述べた。 ユーロ圏金融・債券市場: <為替> 欧州終盤 アジア市場 コード 終盤 ユーロ/ドル 1.1113 1.1136 ドル/円 109.14 108.62 ユーロ/円 121.31 120.98 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 407.58 +1.36 +0.33 406.22 FTSEユーロファースト 1593.38 +5.78 +0.36 1587.60 300種 ユーロSTOXX50種 3706.35 +18.90 +0.51 3687.45 FTSE100種 7273.47 +57.22 +0.79 7216.25 クセトラDAX 13221.64 +74.90 +0.57 13146.74 CAC40種 5884.26 +23.38 +0.40 5860.88 <金現物> 午後 コード 値決め 1466.8 <GOLD/EU1 > <金利・債券> 米東部時間13時42分 *先物 清算値 前日比 前営業日 コード 終盤 3カ月物ユーロ 100.40 +0.01 100.39 独連邦債2年物 111.96 -0.05 112.01 独連邦債5年物 134.02 -0.29 134.31 独連邦債10年物 171.75 -0.88 172.63 独連邦債30年物 202.02 -2.46 204.48 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード 終盤 独連邦債2年物 -0.622 +0.019 -0.649 独連邦債5年物 -0.533 +0.044 -0.573 独連邦債10年物 -0.269 +0.056 -0.321 独連邦債30年物 0.267 +0.059 0.176
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