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地球の内核、逆回転し始めた可能性 英科学誌に論文 - 時事通信ニュース

2023-01-25 12:57World eye

【パリAFP=時事】地球の中心部に存在する高温の鉄などでできた「内核」の回転が止まり、逆回転している可能性があると結論づけた論文が23日、英科学誌ネイチャージオサイエンスに掲載された。≪写真は地球。米航空宇宙局(NASA≫提供)
 地下約5000キロに存在する内核は、液体金属層の「外核」に浮かんでいるため独自に回転できるが、内核がどのように回転しているのかについては研究者の間で議論されてきた。
 内核について分かっていることは少なく、解析は、地震や核爆発による地震波が地球の中心を通過する際の小さな差異を測定することで行われる。
 論文の研究チームは、内核の動きを追跡するため、過去60年間に発生した地震波を分析した。
 筆者の中国・北京大学の宋暁東教授らは、内核の回転は「2009年ごろにほぼ停止し、その後、逆回転し始めた」としている。
 宋氏はAFPに、「内核は、地表に対してブランコのように前後にスイングしていると考えられる」と話し、「1回の往復運動の周期は約70年」で、約35年ごとに回転方向が変化していると説明。次に変わるのは2040年代半ばとの見方を示した。
 内核の動きが地上に与える大きな影響は今のところほとんどないが、宋氏らは、内核から地表まで、地球のすべての層の間には物理的な相互作用があると考えられると述べ、「われわれの研究に触発されて、地球全体を一つのダイナミックなシステムと見なすモデルを構築する研究者が出てくるのを期待している」と語った。
 専門家からは今回の研究結果に懐疑的な意見も出ている。
 南カリフォルニア大学の地震学者ジョン・ビデール氏は、「優秀な科学者が数多くのデータを基に非常に慎重に行った研究」と評価した上で、「どの(数学)モデルも、すべてのデータの説明としては不十分」だと述べた。同氏は昨年、内核の回転方向の変化は約6年ごとに起きているとの研究結果を発表している。
 さらに、内核は2001~13年に大幅に動き、それ以降は静止しているという説もある。
 また、オーストラリア国立大学の地球物理学者、フルボイエ・トカルチッチ氏は、内核の往復運動の周期は今回発表された70年ではなく、20~30年だとする研究結果を発表している。
 同氏は「示されている数学モデルが全部間違っている可能性もある」として、「地球物理学の世界では、今回の研究結果は論争を呼ぶだろう」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】

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