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遠方宇宙に予想超えるブラックホール ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で発見 - 産経ニュース

研究成果について説明する東京大宇宙線研究所の播金優一助教=4日、東京都文京区の同大

米国と欧州、カナダの高感度望遠鏡「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」を用い、120~130億光年先の宇宙で巨大ブラックホールを10個発見したと、東京大などが4日発表した。138億年前の宇宙誕生後、従来の想定よりも早い時期に多数の巨大ブラックホールが存在したことを示し、その誕生や成長を理解する手がかりとなる。研究成果は、5日付の米天文学誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に掲載する。

研究チームは、同望遠鏡の赤外線観測データを解析。おおぐま座とちょうこくしつ座の方向で、120~130億光年先にある銀河185個のうち10個で、ブラックホール由来となる特徴的な波長データを発見した。120~130億年前に、想定よりも50倍も多いブラックホールが存在した事を意味するという。

発見されたブラックホールは、質量が太陽の100万倍から1億倍。より後の時代に形成された同じ規模の銀河にあるブラックホールと比べても10~100倍程度大きく、急成長したと考えられる。

4日会見した東大宇宙線研究所の播金(はりかね)優一助教は「望遠鏡の感度が非常に良いことで実現した予想外の発見だ。いつ誕生したのか、さらに昔の巨大ブラックホールを詳細に調べていきたい」と話した。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、米国が欧州やカナダと共同開発して2021年に打ち上げられた。従来の望遠鏡の10~1千倍高い感度の赤外線観測を可能にし、遠方の宇宙の姿を高い解像度でとらえている。

研究チームが発見した120~130億年前の巨大ブラックホールを含む銀河(NASA、ESA、CSA、播金助教提供)

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